室戸岬で初日の出
 

 

-- 室戸 〜 高知 --

2013年 12月 31日 〜 2014年 元旦


淡路南パーキングエリア
  今年も初日の出と初詣にでかけました。昨年と同じ方面ですが、三人での車中泊はしんどいのでゆっくりと宿を取りました。
  大晦日というのに阪神高速は渋滞気味です。明石大橋も何度か通りましたが交通量は多い気がしました。
  淡路HWオアシスで昼飯と思いましたが、入り口で多くの車が並んでるのを見て通過、次へ行くものの、淡路道はSAがありません。淡路道の南端、淡路

手打ちうどん 日愛
南PAでも食堂は超混雑で、テーブルの空き待ち状態なのでさらに先へ、徳島の市外を抜けてそろそろ食べないと店がなくなるというあたりで、うどん屋さんを見つけました。
  メニューにそば・うどんとあり、聞くとそばは105円増しとのこと。なんで? どこでもうどん台でもそば台でも同じ値段なのに、と訝りながら「うどんでええや」と注文してしまって、メニューをよくよく見ると、最終ページの裏になにやら・・・十割そば・・・とか書いてある。それで値段の違いに合点がいき、大晦日なのにそばにしなかったことで後悔しきり。もっと分かり易く書いておいてくれ、あるいは聞いたときに説明してくれ! んん? そばよりうどんを売っておく方が都合がいい?
  徳島からの道程は長い。退屈なので海部あたりの道路風景を写しました。市町村合併の波に乗って北から海南町、海部町、宍喰町が合併して海陽町となってます。

宍喰町

宍喰温泉

白浜海岸

海の駅 海陽町
  東洋町の先は海から切り立った山裾に僅かに切り開いただけの道路が続く。先の大津波を思うと逃げ場のない危険箇所だ。
  室戸市に入ると漁港も現れほっとする。岬近くに空海が修行した洞窟があるはず、と目を凝らしながら行くと、山手に巨大な白い像が目に飛び込んできた。これがその場所か?と停まってみる。
青年空海巨大像
事前に調べたものとは違うような気がしつつも、岬にはあと僅かだしと、取り敢えず廻って見ようと階段を登ろうとすると、料金所がある。拝観料?がいるのか・・・こことは絶対違うと確信したものの、今更止めるのも何故か躊躇され、料金を払ってしまいました。よく分からないのですが新興宗派なのでしょうか。まだ創建30年程のお寺?です。巨大な像に目が眩んだのがいけなかったのでしょう。巨大空海立像の後ろに金色の涅槃像が、何故か背を向けて横たわってます。山に登ると涅槃の正面と向き合えます。これは、釈迦は北枕に西を向いて入滅したということでこの涅槃像も故事に忠実に西を向いてつくられたようです。パンフレットとホテルの人の説明からこの寺は真言宗豊山派という宗派の明星(あけのほし みょうじょう)来影寺という事が分かりました。山を降りると同時に階段入り口は閉じられました。

御厨人窟 みくろど
  肝心の空海修行の洞窟はどこだと心細くなりながらさらに岬の方に行くと、ありました! 駐車場はほんの数台分ですが幸い誰もいません。2つある洞窟の内、北側の洞窟は立ち入り禁止で工事現場用のコーンとバーで囲われています。落石等の危険があるのでしょう。南側のが本命の洞窟みたいです。中は真っ暗。カメラを向けてもフレーミングもできません。適当にレンズを向けてストロボを焚きます。小さなライトは常備してるのにいつも持って降りるのを忘れます。
  明日は正月、きっとガソリンスタンドは休業だろうからとスタンドを探すも8km先まで無し。ようやく満タンにして、ホテルまでまた戻ります。途中で日没になるも、天気は悪くないのに夕日は見れません。水平線上だけに雲が垂れ込めてます。天気予報で明日は快晴マークだから日の出は大丈夫だろう。

明星(あけのほし)ホテル
  予約したホテルは空海の巨大像のほぼ向い。岬の東側の海岸沿い。窓から朝日が見れそうですが、窓の下に下の階の屋根が大きく張り出してるのが気になりますので、海岸へ出た方が構図がいいでしょう。
  部屋は和室。建物が古く、洗面を兼ねたユニットバスが付いてる分、玄関、トイレが狭くなってしまってます。私としては、そこそこの大浴場があるので内風呂は要らないのだけど。夕食には今では珍しくなった鯨を出してくれる宿です。おでんの具として大好物だった「ころ」も付いてましたので満足でした。

残念な初日の出 - 客室から
釣り船 - 道の駅きらめきメッセ室戸
  夜に空を見上げると星が満天に光ってたので、明日の日の出は間違いなし、と期待して就寝。しかし、深夜4時頃から低気圧のせいか凄い風の音。風が雲を吹き飛ばせばいいのにとの願いも虚しく、夜明けの海は厚く黒い雲が水平線のずっと上まで覆ってます。頭上には雲はないんだが、あ〜ぁ、こりゃ駄目だ。
  あくる日は傷心のまま高知を目指します。岬に下りてみようと駐車場に停めると、隣の車のフロントになんと猫ちゃんが。神奈川ナンバーのお父さんに聞くと、乗せるまでは大変だが、乗ってしまうと諦めて大人しくしてるそうです。うちのは大人しくしてるだろうか?
  中岡慎太郎の像もやり過ごし、今日始めての道の駅で休憩。強風の海に船が浮いてます。木の葉のように波間に見え隠れしながら。よく見ると人影はありません。でも屋根もあって確かに船のようです。気になるので道の駅の人に聞くと釣船だということ。送迎船でここに移って釣りを楽しむのだそうです。今日の様な天候では駄目ですね。

奈半利駅鉄路終端
  途中、「奈半利(なはり)駅」への行き先案内板があったので立ち寄ります。室戸には鉄道が通ってません。高知くろしお鉄道もここ奈半利までです。予想と違い鉄路は高架になって終わってました。自動車の交通量も、単線鉄道のダイヤも多くも無さそうなのに高架にする必要があったのか? 利用者は3階相当の階段を登らなあかんやん! 考えられるのは奈半利川鉄橋の高さから地面に下ろすには勾配がきつなり、またその間線路の盛土部で道路を分断してしまう為、そのまま高架にしたということでしょうか?
  道中ですれ違った土佐くろしお鉄道の車両は阪神タイガースの派手なカラーに塗られてました。おおっウォ〜! 残念ながらカメラに収める余裕は無し。知らない人もいると思いますので、高知県安芸市の市民球場は阪神タイガースの冬季のサブホームグラウンドで、ファンが大挙押しかけてきます。

若宮八幡宮
  若宮八幡宮は高知一番の初詣神社だとか。また近年ではパワースポットとしても名を馳せてるそうです。本殿後背の山は鎮守の森以上に広大ですね。登山とかも出来るのでしょうか。本殿手前脇に篝(かがり)火を本物の薪で焚いてました。ところで、どうだん=灯台というのがあります。ドウダンツツジの名前の由来となったものですが、常夜灯や部屋の中の灯油皿を置く台ことだと説明されてます。しかしよく調べると、灯台には高灯台、高杯灯台、結び灯台という種類があり、ドウダンツツジの枝の様子を表すのは結び灯台です。それなら篝火台とした方が、簡潔なような気がするのですが、篝火台では大きすぎるのでしょうか。

広大・長大な商店街
  すぐ近くに長曾我部元親像 もあるので、山内一豊以前からの由緒は歴然です。戦国時代にはあまり興味がないので、写真を一枚写しただけで失礼して高知の中心街へ。
  高知市はアンパンマン作者、最近亡くなられた やなせたかし さんの出身地ということで、 路面電車の塗装にはアンパンマン が全面に描かれてます。まずは高知城の市営駐車場に車を置いて食事のできるところを探して商店街へと向いますが、見つかりません。超広い道幅の超高いアーケード街ですが、食事処はどこも閉まってます。諦めてコンビニのファーストフードを歩き食いしながら、先ほど走行中に車窓からしっかりと見えた、あの有名な橋まで町歩きしました。ネットの評判で「がっかり名所」の上位を占める「はりまや橋」 です。民謡よさこい節で坊さんの恋物語バージョンが全国的に広まり歌詞にあるこの橋が名所となったらしい。評判どおりなのを再確認したので次へ。

高知城
  戦国時代には興味がないとは言条、古いお城は見てみたいもので、高知城もそのうちのひとつです。現存のものは戦国時代の建築ではないですが、火災焼失後1749年再建という、鉄筋コンクリート造りではない数少ない天守のひとつです。

高知自動車道の雪
高知市が管理してるのでしょうか、太っ腹にも元日は拝観無料で一般開放してました。なんとラッキー!なこと。天守に上ったら意外なことに南側にも山があって、想像していた海は見えませんでした。
  帰路ルート選択ですが、明石海峡大橋は飽きましたので瀬戸大橋経由で帰ることにします。途中の高知自動車道の山間部では雪が積もってました。スタッドレスを履いてなくて念の為とチェーンだけ搭載のドライブですので大荒れの天候ではなくてよかったです。

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